開催を3日後に控え、きむらとしろうじんじんがJR大河原駅前にやってきました。前回の駅前大野点、2008年から数えると6年ぶりの再来です。
懐かしいご近所さんへの挨拶まわりを終えて夕方の駅前へ。帰宅途中の地元の高校生が行き来しています。
「いい意味で変わってへんね。」
その夜えずこホールで開かれた、スタッフとの直前ミーティング。
震災で活動を休止していたアート屋台プロジェクトとしては、3年ぶりの開催となるイベントです。
久しぶりに顔を合わせたベテランスタッフや、今回新しく加わった仲間やお手伝いのボランティアさんが一同に集まりました。
それぞれのスキルやつながりを持ち寄り、よりよい時間を作ろうと知恵を出し合いました。
駅前大野点2014の開催日、10月19日の朝を迎えました。早朝から駅前は晴天でした。
女川からカフェ出店で駆けつけてくれた岡さん一家も到着しました。
準備期間が短かったものの、フタを開けてみれば4ブースもの会場設営になり大忙し。
短い自己紹介の後で設営開始です。
野点の設営準備の合間にもどんどん来場者がやってきました。
アートのたからばこさんの積み木コーナーや、手作りアクセサリーコーナーはすでに大盛況です。
いよいよ野点スタート!
その前にサプライズで青空応援団のパフォーマンスが披露されました。
「おーいじんじん!陶芸頑張れ!」
「フレーフレー!せ・ん・な・ん!」
迫力あるエールに会場の空気も頂点に。
青空応援団のみなさま、駆けつけて頂きありがとうございました。
きむらとしろうじんじんの野点を楽しみに大河原駅前まで駆けつけて頂いた来場者の方ですでにブースは満員状態です。少しでも多くのみなさんに楽しんでもらえるように、参加者同士で話し合いながら器選びや順番が決められました。
もう一度器の取扱いについてスタッフに説明するじんじんさん。
仙台の野点チームからも強力な応援隊に駆けつけていただきました
女川カフェコーナーではナポリタンのソースをたっぷり載せた「ナポリタンドック」が大好評。
新鮮な秋刀魚で作ったつみれ汁も早くに売り切れました。
お茶のお手前を体験できる「こども野点」も子どもたちがひっきりなしに訪れ大盛況でした。
野点のまわりでは、様々な出会いが交錯し、それぞれ思い思いの時間を過ごしました。
知らない人同士がお抹茶をはさんで、この大野点のある風景や、駅前広場への想いを語り合う。
とても優しく穏やかな時間が流れていました。
駅前名物の強風もこの日は吹かず、穏やかに日が暮れて行きました。
日没を迎えて、焚き火コーナーの火の周りに人が集まってきます。女川の岡さん直伝の、さんまの上手な焼き方も伝授されて、香ばしい匂いも漂います。
駅前のような公共の場で人が集える『火』が灯せるのはとても貴重な機会となっています。
焚き火リーダー、日下隊長の本領発揮です。
イベントは終了しましたが、まだまだ焼成作業は残っています。
照明に照らされてじんじんさんの出で立ちは一層引き立っていました。
部活帰りの高校生達も足を止めて、会場はまだまだ賑やかです。
焼き上がった器の仕上作業もまだまだこれから。
日下隊長の息子さん、とも君もボランティアさんに混じって熱心に手伝ってくれました。
午後8時を過ぎて、仕上げる器も残りわずかとなってきました。
カフェで参加して頂いた岡さんも会場を引き揚げて、キッチンカーで女川に出発です。
ひと月前に仮設住宅で開いたお茶会に、じんじんさんの野点で焼かれた抹茶椀が話題になりました。コミュニティを守る活動をしている岡さんは「多くのヒントを頂きました!」と笑顔で帰っていきました。
美味しい食べ物と、女川の生の声を届けて頂き、ありがとうございました。
片付け撤収が終わり、普段の風景に戻った大河原駅前広場。
怪我もなく、無事に一日を終えることができました。
参加して頂いたみなさん、本当にお疲れさまでした。そしてありがとうございました。
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